モナコ熱帯植物園

モナコの高台にある熱帯植物園は、自然が与える高揚感と非日常感、現実を超えたような感覚に満ちています。 (現在は閉園中-2025年再オープン予定 )

地下60メートルの先史時代の洞窟には、数千年の歳月をかけて形成された見事な石灰岩性鍾乳洞があります。

熱帯植物園

'約15000 m2の広々とした熱帯植物園では、1000種類ものサボテンや、水を蓄えるために肥大した茎や葉を持つ多肉植物を鑑賞することができます。世界の主要半乾燥地域原産のこれらの植物は、非常に繁殖力が強いことでも知られています。主な開花時期は、アロエやクラッスラなどの南アフリカの多肉植物では冬(1~2月)、アメリカ大陸固有種のサボテンでは春と夏です。
熱帯植物園の小道に並ぶ巨大な植物は、アルべール1世が望んだ庭園造りの基盤となったコレクションの歴史を物語っています。この庭園は1933年2月に一般公開され、1960年代半ばには植物センターと熱帯植物の苗床場が増設されました。モナコでも大人気の観光スポットのひとつです。

天文台の洞窟

熱帯植物園の崖のふもとは、かつて小さな天文台があったことから 「天文台 」の愛称で親しまれており、標高100メートルの場所に見学用に改修された洞窟があります。二酸化炭素を含んだ水によって削られて空洞化した石灰岩の中に、鍾乳石、石筍、緞帳、円柱、スパゲッティ...といった、形状を連想しやすい名前の自然の装飾が施された洞窟が点在しています。

洞窟の見学料金は熱帯植物園入場券に含まれており、専門家がガイドします。98メートルから40メートル(約300段の階段あり)の高さがあります。洞窟はほぼ海面まで続いており、地元の洞窟専門家たちが定期的に探索しています。

先史時代にはこの洞窟の近くに人間が住んでいたことは、彼らが食べていた動物の骨が残っていることからも明らかです。また、人間が住んでいたこのような跡は、過去25万年間に起こった気候変動の証しでもあります。

先史人類学博物館の所蔵品を観察すると、この時代や洞窟についてさらに深く学ぶことができます。

 

 バリアフリー情報 : ベビーカーでの入園はできません(入口に駐車場あり)。
自然の地形により、車椅子での入園は展示室入口のテラスまでとなっています。
テラスからはモナコとリヴィエラ地方の素晴らしい風景をご覧頂くことができます。
車椅子をご利用の方は入場無料、同伴者は入場料割引有り。
障害者手帳を提示すると割引料金でご入場いただけます。
洞窟には車椅子では入場できません。また、洞窟内は階段が多く、通路が狭いため、お身体の不自由な方には入場はおすすめできません。

 

開園時間と料金 :
熱帯植物園と天文台の洞窟は、より安全な設備を整えるために改修工事中。リニューアルオープンは2025年を予定。
熱帯植物園の植物センターは、火曜日から土曜日まで、午前8時半から午後3時半まで無料で見学できます。
熱帯植物園のお店は、休園中も火曜日から土曜日まで、午前8時半から午後5時まで営業しています。