美食への探究心が豊かなモナコでは多様性とオリジナリティ豊かな飲食店が年毎に増え、レストラン大国としても知られています。美食に情熱を捧げるモナコの人々は、フランスの伝説的な名レストランを復活させることに成功しました。地中海沿岸またはアルプス山脈の懐で再オープンした名レストラン3軒をご紹介します!
千億の味!
ルルー・ピラットの料理を味わった美食家が一人でつぶやいてしまう言葉です。海辺にあるこのレストランは長年、エレガンスとパーティーの代名詞のような存在でした。数ヶ月前にこの名店を、サミー・サスと共に引き継いだのはマラフォッセ家の兄妹ジルとクレール。モナコにある「サス・カフェ(Sass’ Café)」と日本料理店「ザ・ニワキ(The Niwaki)」のオーナーでもあるサミー・サスは、子供の頃からこのレストランをよく知っています。彼は、フランク・シナトラやロジャー・ムーア、ブリジット・バルドーのようなセレブともランチで遭遇するような1960年代から1970年代にかけてのリビエラのエスプリを再現するという使命を自らに課しています! 地中海の波に足を浸しながら、親しみすい雰囲気で美食を楽しむリビエラならではのドルチェ・ヴィータ(甘い生活)、それが「ルールー・ピラット」のレシピです。
「アフリカン・クイーン(African Queen)」 所在地:ボリュー・シュル・メール
写真クレジット : Cedou - African Queen
50年の歴史を持つフランスの老舗レストラン「アフリカン・クイーン」がこの夏、再オープン!ボリュー・シュル・メールの港沿いにあるこの伝説的なレストランはインテリアデザインを一新して開店当時のエスプリを守り続けています。時代を超越した、異国情緒あふれるダイニングルーム、お皿の上にはずっと変わらない美味しい南の地方らしい料理が並びます。「アフリカン・クイーン」の3人の共同オーナーの一人で、モナコでは他のレストランのマネージャーでもあるリカルド・ジラウディは、レストランの評判を高めた料理と昔からいるスタッフを残すことに成功しました。「アフリカン・クイーン」は国境を超えて世界に進出する可能性もあります。ドバイでも「アフリカン・クイーン」をオープンする計画が進行中です。
「レフュージュ・ド・ラ・トレイ(Refuge de la Traye)」所在地:メリベル
写真クレジット : Sylvain Aymoz - Refuge de la Traye
「レフュージュ」とはフランス語で「避難所」という意味です。この「避難所」は1982年に建てられました。メリベルとその周辺地域の住民、そしてこのリゾート地の常連客たちは豊かな自然を満喫するためにこのユニークな場所を訪れていました。「レフュージュ・ド・ラ・トレイ」は毎年6月から10月までオープン。2019年に全面改装された「レフュージュ・ド・ラ・トレイ」には、忘れ難い思い出となること間違いなしの食事を楽しめる一流レストランと、素晴らしい滞在をお約束する6つの客室とスイートルームという素敵なホテルが揃っています。アルプスの懐に佇む最高級の隠れ家、独特のロケーション、家族的な雰囲気…。モナコでもホテルやレストランを数軒保有するマヤ・コレクション(Maya Collection)が復活させた「レフュージュ・ド・ラ・トレイ」では、この大自然の一角でゆったりとした時間を過ごすことができるでしょう。
写真クレジット:
Benjamn Vergély / Loulou Pirate / Famille Viale / DR / Cedou - African Queen / Sylvain Aymoz - Refuge de la Traye