第62回モンテカルロ・テレビ祭に注目

モンテカルロ・テレビ祭はレーニエ3世王子の提唱により1961年にモナコで創設されました。このイニシアチブをとったレーニエ3世は、世界の平和と人間同士の理解のために新しい芸術表現を奨励しようと考えたのです。

それから62年経った現在も、モンテカルロ・テレビ祭はモナコ公国のイベントとして定着しており、世界中の優れたテレビ番組と制作者にナンフ・ドール賞が授与されています。この賞は、オーディオビジュアル作品制作業界の中でも世界で最も権威ある賞のひとつとして認められています。

モンテカルロ・テレビ祭は世界のテレビ業界の発信地となることでしょう。開会式では、アマゾン・プライム・ビデオのシリーズ作品『シェルター』が世界で初めてプレミア上映され、この機会にハーラン・コーベン、アレン・マクドナルド、ジェイデン・マイケル、コンスタンス・ジマーらが登場。閉会式では、リッキー・ウィトルとレナ・シチュエーションズが、アメリカの脚本家でテレビプロデューサーのハワード・ゴードンにナンフ・ドヌール賞を授与します。

しかも、ファンはこれらのセレモニーに参加することができるのです！また、『ロード・オブ・ザ・リング』や『ヤング・アンド・ザ・レストレス』のアメリカのスタッフなど、この日のためにモナコを訪れるスターたちを間近に見ることができるほか、レーニエ3世生誕100周年記念の歴史的な写真の特別展示や、ファンゾーンへの無料入場、コンクール参加外の上映作品の世界プレミアなども楽しむことができます。

Lモナコの夏の始まりを告げる華やかなイベントは、テレビ業界の国際的な出会いの場でもあります。モンテカルロ・テレビ祭は、業界人がミーティングやインタビュー、講演会を企画する機会でもあり、テレビ界の発展を第一に考えるイベントとして知られています。ドキュメンタリーの未来、TV3.0の最新トレンド、人工知能を使ったストーリーテリングなど、テレビ業界にとって重要なテーマの全てについてグリマルディ・フォーラム・モナコのガラス屋根の下で熱い議論が交わされることでしょう。

今年はApple TV+とパートナーシップを結んだおかげで、ドラマ『Ted Lasso』の出演者がモナコに来るというサプライズも！