先週の土曜日、欧州大陸からアフリカまで渡るユニークなラリーレイドがモナコからスタート。ゴール地点はセネガルの首都ダカールです。
アフリカ・エコレースが2年ぶりに再開されました!このラリーの公式スタート地点はモナコ。それからフランスを経てモロッコ、モーリタニア、そしてセネガルのラック・ローズ湖畔のゴールで有終の美を飾ります。
スポーツと人類の冒険の舞台となるこのラリーの参加者は約500人。モナコのエルキュール港という素晴らしいスタート地点でラリーカーのハンドルを握る顔には笑顔が浮かびます。ラリーレイド精神が表れている、和気藹々とした楽しい雰囲気とスポーツマンシップで他のラリーとは一線を画しているアフリカ・エコレース。
モータースポーツとしての結果が重要であることは確かですが、アフリカ・エコレースの区間となっている自治共同体や主催者、参加者たちが人道・社会的貢献のための活動を行なっていることも大切です。実際に、参加者の30%が参加区間の自治共同体や教育機関、病院などになんらかの形で支援や寄付を行なっています。
アフリカ・エコレースでは環境への責任も重要視しており、レース開催中には新しいタイプのエネルギーを使用し、モーリタニアでの植林活動や太陽エネルギーセンターの設置などの持続可能な発展のためのプロジェクトにも資金援助を行なっています。
ラリーカーも環境への責任を考慮した野心的な対策を講じる時代となりました。未来のために大変興味深いプロジェクトを展開するためのこのラリーレイドを活用している自動車メーカーもあります。例えば、アルノー・ジャカールは100%電気エンジンで、充電もソーラーパネルで行うバイクに乗っています。ラトビア・チーム(Team Latvia)は電気エンジンのラリーカー、カマズ・マスター・チーム(Team Kamaz Master)はハイブリッドのトラックで天然ガスを燃料として使用しています。
連帯精神、環境への責任、安全性…。100年以上も続いているモナコとモータースポーツの密接な関係をさらに深めるモナコとアフリカ・エコレースとの協力関係も2016年以来、スムーズに進んでいます。
2022年度の優勝者は10月30日にラック・ローズとその空の下で決まります!
アフリカ・エコレースの主催者はジャン=ルイ・シュレセールであることにも注目。ジャン=ルイ・シュレセールはアラン・プロストと共にフランスF3で1回優勝、世界ラリーレイド選手権では5回郵送、パリ・ダカールでは2回優勝したことのあるカーレーサーです! F1ではウィリアムズのテストレーサーとしても活躍し、2019年には世界自動車連盟の殿堂入りを果たしました。
©Africa Eco Race