第82回モナコF1グランプリが2025年5月23日(金)から25日(日)まで開催されます。世界で最も有名なモーターレースの他では味わえない興奮をぜひご体験ください。
ルクレールのように速く...
モナコのサーキットのあらゆるカーブを知り尽くしたモナコ人ドライバー、シャルルクレールが2024年度のモナコF1グランプリで優勝。
今回はスタート前のリタイアも戦略の失敗もなし。スクーデリア・フェラーリの 「リトル・プリンス 」こと、ル・クレールは、モナコF1グランプリでポールポジションからスタートし、レースを終始リードして、ついに優勝。
モナコ出身のドライバーにとっては6度目のF1での勝利となりました。
モナコ生まれたルクレールにとって、モナコF1グランプリで優勝することはとても重要なことです。2019年からフェラーリと契約を結んでいる彼は、ルイ・シロン、オリビエ・ベレッタに続く、モナコ出身の3人目のF1レーサーです。
国際的に公認...
モンテカルロ自動車クラブ会長の息子であるアントニー・ノジェスは、国際公認自動車クラブ協会(AIACR)にモナコ自動車クラブを認めてもらうため、モナコ公国で市街地をサーキットとしてレースを開催する構想を練りました。これは、モナコの小さな領土(当時は約1.5km²)で大会を開催するというAIACRの要求に応えるためでした。
エンジニアのジャック・タフと、フォッシュ元帥とペタン元帥の専属運転手だったルイ・シロンの協力を得て、レース開催が実現!
このようなサーキットを持つ国は、世界のどこにもありません!
1929年4月14日、ピエール大公が大会のディレクターのシャルル・ファルーが運転するヴォワザン・トルぺードでサーキットを1周し、第1回モナコ・グランプリのサーキットが開通されました。
第1回モナコ・グランプリは、「ダブル・ウィリアムズ 」として知られるイギリス人のウィリアム・グローバー=ウィリアムズが、緑色のブガッティ35 Bに乗り、平均時速80.194kmで100周を走りきり、3時間56分11秒で優勝。
モナコ・グランプリは年毎に大きな成功をおさめるようになります。
F1とスター達の到来......
1937年に第9回モナコ・グランプリが開催された後、第2次世界大戦の影響で大会は10年以上にわたって中断されました。
紛争に伴う困難を経て、1948年5月16日、忘れ去られようとしていたシングルシーターのエンジン音が再びモナコの道路に響き渡りました。
事態は再び動き出し、2年後の1950年にF1世界選手権が誕生し、モナコ・グランプリはさらに発展。その年の5月21日、アルゼンチン人ドライバー、ファン・マヌエル・ファンジオは第11回モナコF1グランプリで見事に優勝を飾りました。
60年代と70年代にはグラハム・ヒル、ジャッキー・スチュワート、ニキ・ラウダがモナコで活躍!80年代と90年代はフランス人のアラン・プロストとブラジル人のアイルトン・セナの一騎打ちで盛り上がりました。アイルトン・セナはモナコF1グランプリで6勝を挙げており、今でもその優勝記録は破られていません。
ミハエル・シューマッハもモナコで優勝を飾っています。「赤い皇帝」とも呼ばれた彼がモナコF1グランプリを席巻するのは確実と期待されていましたが、エラーやトラブルが相次ぎ、1994年から2001年にかけて5回優勝するにとどまりました。
モナコで頂点に立つのは難しい…...
「モナコでレースするのは、リビングルームで自転車で走るみたいなもんだよ」
1981年と1983年、1987年にF1選手権の世界チャンピオンになったネルソン・ピケのこの言葉は、モナコF1グランプリの難しさをよく表しています。
3.337kmのサーキットを78周する間、シケイン、トンネル、ガードレールに挟まれた19箇所の急カーブで、ドライバーたちは息つく暇もありません!
周回の中間地点にあるホテル・フェアモント前のカーブでは、ドライバーたちは時速45~50kmまでスピードを落とさざるをえません。F1世界選手権のレースのなかでも、ドライバーがここまで減速するのはこのカーブだけです。
コースとガードレールの間には隙間がないため、大破した車をできるだけ早く撤去するためにクレーンが数カ所で必要になります。モナコ自動車クラブの役員たちは、その効率的に素早く作業する能力が世界一と評価されています。ドライバー達は覚悟を決めてこのチャレンジに挑み、非常に正確にレーシングカーを操る才能を駆使する必要があります。
F1グランプリはモナコで続行
モナコ自動車クラブとF1との間で3年契約が締結され、2025年までモナコF1グランプリが開催されることは保証されています。
私たちは、来シーズンもまたモナコに戻り、パートナーシップを継続できることを楽しみにしています。フォーミュラ・ワン世界選手権のために、数ヶ月にわたる交渉の末、F1と3年契約を締結したことを発表いたします。
モナコ自動車クラブ会長 ミシェル・ボエリ
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1800台収容の駐車場
Lサリーヌ駐車場は、モナコ公国の西側入り口、熱帯植物庭園の正面に位置し,
モナコF1グランプリのサーキットへのアクセスが容易で、各種優待料金もご利用頂けます。
サーキットへ行くには、ギャルリー・デ・サリーヌを通り、分かりやすい案内標識がある歩道を15分ほど歩くか、モナコ・バス会社(Compagnie des Autobus de Monaco)のモナコF1グランプリ用の無料シャトルバス(要駐車場のチケットの提示)を利用することができます。
シャトルバスは、午前8時から午後8時まで、サリーヌ駐車場からフォンヴィエイユ地区のアルベール2世大通りまで10分間隔で運行されます。アルム広場(Place d'Armes)とモナコF1グランプリのサーキットまでは、停車場から徒歩またはエレベーターでほんの数分しかかかりません。。
お身体の不自由な方は、エレベーターのご利用をおすすめします。
詳しくはこちらのページをご覧ください:サリーヌ駐車場(Parking des Salines)
モナコ公国でサーキットのプリンスとして輝くの誰でしょうか?
詳細はACMのウェブサイトをご覧ください。
写真クレジット:
© ACM Olivier Caenen / Michael Alesi / Benjamin Vergély