ヨッティングの世界でもユニークな位置付けを確立しているモナコ・ヨットクラブが今年、創立70周年を迎えました!トップレベルの大会、環境問題への取り組み、大型レジャー・ヨット、海の自然遺産を主題として掲げているモナコ・ヨットクラブの2023年は数々の大型イベントが満載です。
1953年にレーニエ3世が創設し、1984年からはアルベール2世自らが会長を務めるモナコ・ヨットクラブはモナコの観光地としての評判にも貢献している様々な有名なイベントを開催して海でのライフスタイルを体現しています。
2023年度を幕開けしたのは1月に開催された、若者達に追い風を送る第13回モナコ・オプチミスト・チームレース大会です。この大会では世界16ヵ国から14歳未満の64人のスキッパー達がモナコに集まり、約120戦にも及ぶレベルの高いレースをモナコ沖で繰り広げました!
また、2月2日から2月5日にかけてはモナコ・スポーツボート・ウィンターシリーズが、1ヶ月後のクレディ・スイス・プリモ杯に先駆けて開催されます。この大会にはJ/70(大規模の大会に備えてその多くがモナコでトレーニングしている、モノタイプのレガッタのチーム)でも選りすぐりのチームが集まります。1985年にはモナコ大公アルベール2世自らが、地中海では最大規模のこのモノタイプの大会で優勝を飾りました。
環境保護に力を注いでいるモナコ政府に倣って、モナコ・ヨットクラブも持続可能な発展のために努力を重ねています。3月20日から3月26日にかけてはモナコ海洋博物館及びモナコ科学研究所との協力により、アルベール2世財団がモナコ海洋週間が開催されます。モナコの今年のイベントの中でも重要な位置をしめているモナコ海洋週間は海洋環境システムの保護をテーマとして掲げています。モナコヨットクラブではこの延長として「責任あるヨッティングの未来の奨励」をテーマに第12回環境シンポジウムが開催されます。
ヨッティングの将来とはモナコ・ヨットクラブが重視しているテーマであり、それを体現しているのがモナコ・エネルギー・ボート・チャレンジ大会です。創設以来10年目を迎えたこの大会は代替エネルギーをテーマとしており、今年は7月3日から8日まで開催されます。若手のエンジニアたちとヨット産業界のプロたちが交流することが目的のモナコ・エネルギー・ボート・チャレンジ大会で注目すべきイベントは今回初となるE-ボート・ラリー。レジャーヨットの未来を見ることができる素晴らしい機会となることでしょう。
2023年度のシーズンは9月13日から16日まで開催されるあの有名なモナコ・クラシック・ウィーク– ラ・ベル・クラス展示会で幕を閉じます。世界でもっとも贅沢なヨットやスタンダードなモーター搭載ヨット、クラシックヨットが一堂に集まる世界でも希少な展示会です。第6回目となる今年の展示会ではレーニエ3世生誕100年記念を祝うイベントも開催されます。是非お見逃しなく!
モナコがヨッティングの中心地となるようモナコ・ヨットクラブが掲げるスローガン「Monaco, Capital of advanced yachting 」にふさわしい、素晴らしいイベント満載のスケジュールの2023年!
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Benjamin Vergély / YCM - Studio Borlenghi