「地中海アルプス」のユネスコ世界遺産申請の一環として、地質学者と自然学者、計2名が9月13日(木)から9月21日(金)まで、申請された地域の国境地帯を成す8つの地区を視察しました。
専門家達が視察した主な場所は、メルカントゥール公園、アルプ・マリティム公園、マルグアレス公園、リグーリア公園、グランド・コルニーシュ県立公園、キャップ・ダーユのドゥアニエ岬、モナコ・キャップ・フェラ・キャップ・マルタン沖の海洋地域、リュセラムのブーマ・シーケンス、ペーユ=ペロンの断層です。
モナコでは、9月17日、申請された地上区域と海洋区域全体及びその保護についてのプレゼンテーションに出席しました。専門家たちによる現地視察が最良の状況のもとに行われるよう、このプロジェクトに関わるパートナー達が一体となって全力を尽くしました。
この視察結果が出てから申請書類が最終的に提出されます。「地中海アルプス」がユネスコの世界遺産として認定されるか否かは、アゼルバイジャンのバクー市にて2019年6月30日から7月10日まで開催される第43回世界遺産委員会で決定が下されます。
地上区域と海洋区域がユニークなことに一体となっている「地中海アルプス」は、素晴らしいアピールポイントとなる、大きな地質学的価値に恵まれています。最終的決定が下される前にも、この国境区域の範囲の定義と管理に関連する幾つものステップを踏まなくてはなりません
モナコ公国は、「地中海アルプス」の世界遺産認定申請を支援し、この地域の環境保護と発展のための活動を続行するとともにさらに強化することを約束しています。
* 地上区域と海洋区域を含む地中海アルプスは、地中海西部、イタリア半島、アルプス山脈南部、アルプス・マリティム県、アルプス・ド・オート・プロヴァンス、フランス東南部、ピエモンテ地方、ピエモンテ地方とリグーリア地方、
西北部、モナコまで広がっています。モナコでは海洋区域が地中海アルプスに含まれています。