オペラ、バレエ、演劇、フィルハーモニー管弦楽団...モナコでは一年を通してあらゆる形の芸術的イベントが開催されています。各プログラムの概要をご紹介します。
モンテカルロ・オペラ
世界的に有名なオペラ歌手のセシリア・バルトリは、モンテカルロ・オペラ座の芸術監督しての地位を確立。モンテカルロ・オペラ座では、2023年11月から2024年4月にかけて、20もの演目と世界的スター達が登場する充実したプログラムを用意しています。
今シーズンは11月2日、著名な指揮者ダニエル・バレンボイムが指揮するヴェルディの壮大なレクイエムで幕を開けます。また、モナコのナショナル・デーには銀行モナコでデビューしたオペラ歌手カルーソーにオマージュを捧げるイベントが予定されています。
その他、11月にはヴェルディの『ドン・カルロ』を含む4つのオペラが上演され、年末には『オペラ座の怪人』が上演されます!ブロードウェイで35年間上演され、1億4000万人の観客を動員した、モナコでもフランスでも未公演のこの作品が2023年12月16日から31日まで、モンテカルロ・オペラで上演されます!
オペラ座はまた、モンテカルロ春の芸術祭やからモンテカルロ・バレエ団、プリングレース太公妃ダンス・アカデミーと協力し、若手アーティストの育成にも力を入れています。
モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団
モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団(OPMC)の2023/2024年のシーズンは、9月17日にレーニエ3世を記念するスペシャル・コンサートで幕を開けました。
シンフォニック・コンサート、リサイタル、トリビュート・コンサート、ミュージカル・ハッピー・アワー...。OPMCは、ラフマニノフへのトリビュート・コンサートを5回シリーズで開催するほか、「モーツァルト・イン・モナコ」を4回開催します。
チャーリー・チャップリンの「キッド」を含む映画コンサートや、2月9日のバレンタイン・コンサートなど、お子様やカップルが楽しめるイベントも見逃せません。
モンテカルロ・バレエ団
2023/2024年、モンテカルロ・バレエ団は世界に飛び出し、世界各国の観客を魅了します!タイランド、韓国、アメリカ、ポーランド、ドイツで、ジャン=クリストフ・マイヨーの作品に人々は感動することでしょう。
『湖』、『ロミオとジュリエット』、『コッペル=I.A.』、そして『シンデレラ』など、国際色豊かな世界ツアーのプログラムに続き、モナコでもさらに豪華なプログラムが予定されています!
グレース太公妃劇場
2023年9月末から2024年6月初旬まで、約30本の演目が上演される予定です。英語とイタリア語による上演、お子様のためのディスカバー・イブニング、モリエール賞受賞作品など、グレース太公妃劇場は今シーズンもバラエティに富んだプログラムを用意しています。『人間嫌い』、ランボーやボードレールの詩を朗読するフィリップ・トレトン、ポール・テイラーのバイリンガルのパペット・ショー、2つのモリエール賞2023年に受賞した『ペルシャ人形』など、当劇場の新シーズンには好奇心旺盛な観客からお馴染みの観客まで楽しめる演目が揃っています。
グリマルディ・フォーラムでは、こじんまりした雰囲気だからこそ盛り上がる木曜ライブ・セッション、セレニシム・ド・ユーモアショー、英国人画家ウィリアム・ターナーの夏の特別展覧会など、イベントが目白押し。映画ファンは、モナコ・オーディオビジュアル研究所主催の上映会で、ウディ・アレンの「カイロの紫のバラ」を(再)鑑賞できます。
モナコの哲学との出会いの会
シャルロット・カシラギの推進により、モナコでは哲学への関心が高まっています。モナコの哲学との出会いの会では、フランス国内外の思想家、作家、哲学界の著名人を多数招いたプログラムを今年も企画しています。講演会とワークショップは、2023年10月19日から2024年4月4日までグレース太公妃劇場で開催され、紛争、希望、連帯、真理......といったあらゆるテーマが取り上げられます。
写真クレジット:
©Les Ballets de Monte-Carlo / Alizée Palomba / Manuel Vitali / Benjamin Vergély / David Randall / DR / Alice Blangero / Les Rencontres Philosophiques