大会新記録3種目、年間最高記録4種目、白熱した100m女子決勝…。第36回 エルキュール陸上競技大会は 期待を上回る素晴らしい大会となりました!
毎年夏にルイ2世競技場で開催される この大会には16000人もの観客が集まり、世界でも有数のアスリートたちのパフォーマンスに心を震わせました。ワンダ・ダイアモンド・リーグでも鍵となるこの大会では、今年も高いレベルの世界的パフォーマンスで注目を集めました。
女子100mでは 世界陸上競技大会で4つの金メダルを獲得している、ジャマイカのシェリー=アン・フレザー・プライスが10秒62という素晴らしい記録で優勝。これはアメリカのマリオン・ジョーンズが1998年が樹立した10秒72の記録を破る本大会新記録です。
女子1500mでもモナコの観客たちはスリルを味わいました。2015年にモナコでゲンゼベ・ディババが樹立した世界記録をケニアのフェイス・キピエゴンが破りそうなペースだったのですが、惜しくも0.3秒差で新世界記録逃しました。
年間最高記録の結果は次のとおりです。男子マラソンではジェイク・ワイトマンが2時間13秒88というタイムで大会新記録を樹立。男子200mでは歴代3番目の19秒31という記録を保持する世界大会優勝者がウセイン・ボルトの伝説的な記録19秒19を破ると宣言しました。しかしながらこのアメリカ人選手は自らの大会記録である19秒45を破るという結果にとどまりました。
フランス人選手たちも笑顔で大会を終えました。世界ジュニア大会優勝者サーシャ・ゾーヤが自己新記録まで0.04秒という結果を残し、パスカル・マルチノ=ラガルドは自己年間最高記録を実現。フランスのハードル選手たちにとってパスカル・マルチノ=ラガルドのこの記録は精神的に大変良い影響を与えました。この大会の2週間後に開催された欧州陸上大会ではパスカルは銀メダル(金メダルとの差は0.001秒)、ジュスト・カワウ=マテイも銅メダルを獲得して二人で表彰台に上ったのです。
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